231019

大学院生活に困難を感じ、薬を飲み始めて1年3ヶ月がたった。抗不安薬は半年前に切れたが、睡眠薬からはまだ抜け出せない。

自分のうつ状態からはほぼ抜け出せたと思っている。その一方で、「自分以外の世界が躁状態に陥っている」という感覚からはずっと抜け出せていない。大学院という特殊な環境のせいもあるかもしれない。自分以外の世界の気分が昂りすぎて、異常なほどのフルパワーで動いているように見える。

未完の治療を続ける私には、ひとつの確信がある。本当の治療対象は世界だ。世界が自分の病を認めない限り、ここから先には進めない。それなのに、世界は今日も、治療を頑なに拒否し続ける。そんな病的な世界の明日に食らいつくために、今日も睡眠薬を飲んで寝る。